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言いたいこと置き場

個人的Readyyy!好き曲ランキング

この記事は、Readyyy! Advent Calender 2022に寄せて書きました。


Readyyy!とは

readyyy.net

ディアプロダクション所属の男子高校生アイドル18人(5ユニット)の魅力や、彼らの成長、その楽しさと切なさをテーマに、動画、楽曲リリース、新作ストーリーやLIVE興行など様々なメディアで発信し続けているプロジェクトです。
コンセプトは「アイドル18人との今を育む、プロデュースプロジェクト」です。


——配信番組「Readyyy!のゆるすた」より 作品紹介




なぜランキングをつくるのか?

おすすめできる楽曲しか存在しないことで有名(当社調べ)なReadyyy!楽曲に順位をつけることなど、圧倒的困難であることは明白です。
それに、当然「個人それぞれの思うベスト」が存在します。
推しが1番でいいじゃない、誰にとって誰が1番でもいいじゃない、と考える私もいます。

ではなぜ、あえて順位をつけ、それを公開していくのか?

次が私の考えた4つの答えです。


①自分が何を好きなのか認識できるから

オタク生活をしていると、あまりにも尊さの波が激しすぎてなんも言語化できないまま時がすぎ…みたいな感じになりがちです。
私もそうでしたが、他ジャンルでお遊びに好き曲ランキングを作ってみたら、自分が「中でも何が特別好きなのか」「何を求めてこのコンテンツに居るのか」が明白になりました。

Run Girls, Run!の個人的好きな楽曲ランキング。かっこいい曲とポップなアイドル曲に二分されている。

好きなものの共通点を見つけて、自分が好きなポイントを絞っていくと、推し活が豊かになると思いませんか?


②人におすすめしやすいから

コンテンツの良さを実感して言語化できていると、布教がしやすいですよね。
Readyyy!であれば、とりあえず第1弾楽曲を一通り聴いてもらうというのは良い布教ルートだと思います。
しかし、Readyyy!のプロデューサー*1の皆さんはご存知の通り、第2弾楽曲以降に現れるギャップのすごさは強力な魅力のひとつです。
第1弾楽曲で「へーこんな感じなんだ」で布教が終わってしまうのはもったいなくありませんか?
そこで「私が一番好きなのはこの曲!聴いて!」とおすすめすることで、普通とは違う切り口からも作品を布教することができると思います。
ミリしらの作品像からイメージできない意外な選曲でも「どうしてこの曲が1番なんだろう?」と考えてもらうことができるかもしれません。


③無理なことを成し遂げてみたいから

「ついにやってしまった…決め難いことを決めてしまうという苦しみに耐え抜いた…」
という達成感には、妙な気持ちよさがあります!
「オレたちにできないことを平然とやってのける!」
そんな人物に憧れたことありませんか?
1番じゃなくていい今の時代に、あえて1番を決めてしまうという強さ、手に入れてみたくありませんか?


④Readyyy!の世界観的に、"順位づけ" はむしろ正当である

ていうか、あの子たちみんな "アイドルランキング" の存在する世界でずっと戦ってるわけで…。
彼らにとって当たり前で、目標で、むしろやりがいですらあるのが "ランキング"、であるならば、堂々と順位をつけてあげるべきですらありませんか?
そんな厳しい世界に向きあう強さ、オタクも持ってていいじゃないですか?



ざっくりまとめると、乗り越えたらなんか強いオタクになれそう!
これが動機です。

さて、順位をつける理由について語ったところで、本題に入っていきたいと思います。

ランキングの発表方式はさまざまですよね。
下位から発表するのも良いと思いましたが、順位の全貌が見えた状態でランクインの理由を知るのが面白いだろうランキングに仕上がっております。
なのでもったいぶらずに、まず全て発表していきます。



おちの個人的Readyyy!好き楽曲ランキング

1: SP!CA ~Blue Light Stars~ / SP!CA
2: RE:motion ~この一瞬を、何度でも~ / ディアプロ All Stars
3: COLOR / La-veritta
4: Bring it on / RayGlanZ
5: シグナル / Team Shine


ではそれぞれの楽曲のよさみについて語っていきましょう!



1位

open.spotify.com


SP!CA ~Blue Light Stars~ / SP!CA
作詞・作曲・編曲:Heart's Cry


グリッター感のあるシンセの音色が、銀河的な情景を描き出すキラキラEDMナンバー。

イントロの
テッテーテッ↑テー レ↑ーテッ↓ーテー ティレリ↑テリレ↓(GGDC GDC CDEFED)
レーテッテッ↑テ↓ テテー レ↑ーテーレーテ↓ーー(CCGF EE FEDC)
が好きすぎ。
裏でグイグイ鳴ってるサイドチェインのかかったベースも最高に好き。

派手なキラキラ感のあるイントロから、音数を減らして四つ打ちのバスドラムを聴かせながらAメロが始まる。
『広い宇宙に放り出された』という風景を感じて好き。

SP!CAのケロケロボイスは全員良い!
SP!CAは意外とみんな歌声が少し低めなので、ケロっと加工がかかる瞬間に輝きが倍増している感じがする。

『夜空を見上げてごらん』でサビに向けて蓄えて、サビで弾ける感じが好き。
サビ終わりの『つまづいてもいい〜』のところでノリが変わり、『ここから〜』で駆け登ってサビが終わっていくところも好き。
2番Bメロが、1番のノイジーなベース主役と打って変わってピアノがメインなのが好き。
Cメロが3連符のノリになるところも好き。ここは振り付けも好き


サビのコードの話をしよう。

       Dm G   A♭dim Am

ふさいでいた心を照らす確かな光


      F        G  A♭dim   Am G

Blue Light Stars 泣いてもいい つまづいてもいい

ここのA♭dimのコードがエモくて好き。
コードの中身だけ見ると、前のGコードからルート音だけを半音上げて次のAmコードにつなげていく形。
階名で言うと ソシレ → ラ♭シレ → ラドミ という動き。

この先もエモくて『またここから』でDm7まで落として、『踏み出そう』でEm、F、Gと上がっていく。
階名で言うとベースが「レ〜ミ〜ファ〜ソ!」と鳴ってるということ。踏み出している〜!昇っている〜!

そして素晴らしくダンスが映える曲だが、ボーカルが華やかに歌い上げる楽曲でもあるのがすごい。
2曲目でもレベル高すぎんかSP!CA

この曲にストーリーがついてたら爆泣きする自信がある。
『君は1人じゃない』『僕らそばにいる』『どんなに暗くても消えることない光』
この歌詞で自分が励まされること以上に、本人達がどれほどの願いを込めて、本人自身を救うために歌っているのかを考えると泣く。
SP!CAにとってこの曲は「夜空に輝く強い光になる」という誓いでありながら、自分達が見てきたもの、信じたいものの表現でもある。


そして、個人的に1位となった理由としては、特にイントロ・間奏の音が好きなこと。
これに尽きる。好きな音は全てに優先する。
音色はツヤツヤでキラキラ、シュワシュワとした華やかな印象で、歌詞の一部には仄暗さを感じる(だからこそ明るい希望がある)ところもいい。
そしてReadyyy!履修しはじめのころ、初見で一番ビビッと来たのがこの曲。
SP!CAのこと全然知らなくても、もうこの曲だけで【信頼】してしまうぐらい良い曲だし、好みの曲調
第1弾楽曲の「Special Nu World」のシュワシュワ感とはまた少し違う、少しザラッとするラメ・グリッターのような質感のキラキラ楽曲。大好物です。


SP!CA ~Blue Light Stars~

SP!CA ~Blue Light Stars~

  • SP!CA
  • アニメ
  • ¥204




2位

open.spotify.com


RE:motion ~この一瞬を、何度でも~ / ディアプロ All Stars
作詞・作曲・編曲:ヒゲドライバー


この曲のすごいところについては、正直以前書いた記事で語り尽くしてしまったところがある。
ochimtn.hateblo.jp

アイドル達のアイデアを盛り込み、プロデューサー達の意見を取り入れ、18人の魅力もまとめ上げられた圧倒的工夫の詰まった楽曲。

サビまでに18人のソロを詰め込むために曲の展開を豊富にしたというので、Aメロ、Bメロ…とやっていくとサビまでにDメロになって概念が崩壊してしまう。
便宜上、イントロヴァースブリップレコーラスと呼ぼう。
穏やかなイントロから始まり、キレのあるヴァース、ブリッジのラップで力を蓄えながらもわずかにクールダウンし、プレコーラスは平坦なメロディーを重ね繰り返すことで盛り上げていく。
驚くべきなのが、2番ではメロディーラインさえ同じようなものの、各セクションの役割が少しずつ違うところだ。
2番の方が、ヴァースに力強さが増しているし、ラップは穏やかで感傷的なイメージになっている。
ひとつの曲で、ここまで表現の幅を出して18人を見せてくれているのがすごい。

サビのハモリも何度も聴きたいポイント。
主旋律、5音下ハモリ、5音下のオク上ハモリ、主旋律のオク下ハモリの4パートに分かれている(ように聴こえる)ので、誰がどのパートを担当しているのか教えて欲しい。

聞き取れたところと、こうであってほしいという願望を含めた個人的パート解析はこんな感じ。

5音上ハモ
  淳之介・彗・雅楽


主旋律
  光希・梓・比呂・亜樹・達真・小麦・凛久・千紘


5音ハモ
  タクミ・佐門・蒼志・全


オク下ハモ
  十夜・安吾・弦心

本当にこれは半分妄想なので、あてにしないでほしい。
全然わからん!でも楽しい!そのぐらいのやつ。



これだけ語れるぐらい発表以前から期待していた曲なので、それだけで十分この順位の根拠になっているはずだ。
そう、個人的ランキングの醍醐味、堂々と介入する思い出補正である!
楽しすぎる。みんなも個人的ランキングをやろう。
と言っても補正など当然必要ない名曲なので、思い出ポイント加算という言い方が正しいだろう。

上記の記事にも書いたことだが、「こういう楽曲が欲しい」とイメージしていた理想の曲調というポイントも大きい。


余談だが、私はRE:motionのアレンジを作成している。
これは、FANBOXでデモ版が公開された頃から、3rd Anniv. Liveのディレイビューイング配信のアーカイブを繰り返し見るなどして耳コピしてきたアレンジだ。
(そのため、メロディーにはCD収録版と音程の異なる部分があるし、コードがあってるかどうかあまり自信がない!)

soundcloud.com

CD発売は2021年12月22日、このアレンジを公開したのが10月24日なので、公式で音源が発売される前にアレンジ版を出してしまっていることになる。


RE:motion ~この一瞬を、何度でも~

RE:motion ~この一瞬を、何度でも~

  • ディアプロ All Stars
  • アニメ
  • ¥255




3位

open.spotify.com


COLOR / La-Veritta
作詞・作曲・編曲:福岡良太


La-Verittaの中では珍しいと言われる、明るいJ-POP感の強い楽曲

2曲目で意外性のあるバリエーションを出してくるLa-Verittaはかなり戦略的*2では?やはりストーリーがほしい。

福岡良太さんの楽曲では「hikari / lol -エルオーエル-」を以前より知っていたので、同じ作曲者だと気づいてかなり驚いた

open.spotify.com

というのも、私は以前バラード楽曲を聴くのが苦手だった。
なんとなく感傷的な気分になるのが嫌だったのと、テンポが早かったりリズムの複雑な楽曲を好んでいたからだ。
しかし、この「hikari」はスッと耳に馴染むように聴き込めたので、珍しくすぐに気に入ったバラード楽曲となった。

なんかいいな〜と思って聴いていたCOLORが、そんな圧倒的耳馴染み信頼作曲家の楽曲だと知った時は目の前が輝きまくった。
嫌味のない陽なポップさ・若さと、心が穏やかになるような優しさ・そこはかとない懐かしさが共存する作編曲術は、中毒的ではなくそっと気持ちを惹きつける

生音のようなアコギ、温かい輝きのあるシンセ、マットな質感のベース、彩り豊かなストリングスと、さまざまな音色が重なるこの楽曲を支える四つ打ちのドラム。

Aメロの『街中を』『目に映る』『偽りのようで』の部分で鳴っているベースが「デーッ デッデッデッデッデッデッ」と2、3、4拍目で8分音符を刻むのが好き。わずかに落ち着かない気持ちを表現しているようだ。

Bメロから始まるストリングスの裏メロも美しい。サビではストリングスに重ねてウインド系のシンセ音も裏メロを担っている。

2番サビの後は、そのウインド系シンセがメロディーとなって間奏を紡いでいる。
繋がりを持ったまま柔らかくつながる流れが心地よい。

さまざまな音色を盛り込んでいて、1曲を通して同時に鳴る音数もかなりあるのにも関わらず、重たくならずさっぱりと聴ける編曲のバランス感覚がすごい。

第1弾楽曲「BEAT IN LOVE」で甘美でファンタジックな世界を表現していたLa-Verittaが、現実的で等身大な歌詞を歌っていることにも注目したい。
弦心の深みと抑揚のこもった歌声には、迷いも信念も感じるようだ。
こころなしか柔らかい雅楽の歌声は、純粋に歌詞の内容を伝えてくる。

弦心のパートが目立つような構成も、1曲目のBEAT IN LOVEとは対照的だ。
やっぱり第2弾楽曲にはストーリーが欲しい。
4弾にも欲しいけど4弾の次に欲しいのは2弾だよ。
ラスサビでも、スキャット的なフレーズを先行して歌い出すパートが弦心に当てられている。
雅楽何を思って弦心を立てるような楽曲を作ったのか、歌詞の内容と合わせて思いを馳せるのも楽しい。

La-Veritta楽曲は、作中では本人たちによる作詞作曲とされているため、こんな曲・詞を作るんだ…という見方ができるのが楽しいところだ。

意外にもしっかりと「ポップス音楽」をやっている雅楽、それでもいつもピアノとストリングスが使われているところは雅楽らしい、ドラムの打ち込みとかも自分でやってるのかな…など、音を聴き込みがちな私はLa-Veritta楽曲を聴くと、つい雅楽の作曲過程を考えてしまう。



余談だが、福岡良太さんの作編曲として「MY BEST FRIENDS / SP!CA」にも触れておきたい。

open.spotify.com

ひたすら癒しを具現化したかのような音色に包まれるあたたかな楽曲。マイナスイオンとか出てそう。
ラスサビの転調大好き。



この楽曲がランクインした理由としては、とにかく作曲家パワー!
福岡良太さんの曲が好きすぎ。
そして、絶対にアイドルの持つギャップパワーを信仰しているReadyyy!という作品を象徴するような意外性あふれる楽曲であるというポイント。
しかし、決して"意外性"で済まない、La-Verittaの持つ精神性確かな実力広がりゆく世界観を内包する楽曲であることを忘れてはいけない。
デビュー楽曲とは対照的であっても、優しさ、あたたかさ、現実的で等身大な気持ちは全て、それもLa-Verittaらしさなのである。



COLOR

COLOR

  • La-Veritta
  • アニメ
  • ¥204




4位

open.spotify.com


Bring it on / RayGlanZ
作詞・作曲・編曲:山下和彰


明滅する強い照明のようにギラギラしたシンセ、歪んで尖ったギター、強く迫る低音が冷静なテンポとボーカルを乗せて進むハードなナンバー

RayGlanZの歌のうまさは歌い上げ系の楽曲でも十分に発揮されるが、こういう半分語りのような、つぶやくような歌い方が必要な曲でめちゃくちゃ現れてくるのが最高に好き。
なぜならこういう歌唱方法は、学校の授業ではほぼ確実にやらない。
ポップス音楽特効の歌唱法
が身についているRayGlanZ、生半可な強さではない。

イントロから低音がずっしりと響いてくる、ライブ映えする楽曲
もうこのイントロが良すぎて3rd Anniv. Liveで生で聴いた時の感想が「なんだっけこの最高な曲」
2番サビになるまで「Bring it on」というタイトルを思い出せないぐらいテンション上がりました。
1番サビ終わりで『Bring it on』の歌詞があるのに…?

Aメロの『How do you feel? You feel.』でのささやき、Bメロ『手を貸したいならば〜』でのコーラス、サビの『それも構わない』の後に入る『Bring it on』のコーラスなど、時折重なる声がアクセントとなって効いている。
それ以外がソロかユニゾン(別撮りのハモリが聞こえるが)で、ユニットでありながら個人個人で競い合うようなRayGlanZらしいボーカル構成だなと感じる。

C間奏の
デデデレッテー テーレッデッデレー(FFA♭GA♭ GA♭GA♭G)
デデデレッテー テーレッデーレー (FFA♭GA♭ GA♭E♭F)
のシンセ好き。
その後の
ズクジャー ズジャーズ ジャーズジャーズジャーFFC FBF CFBFC)
のギターも好き。
かっこいいのにブログではこんな擬音でしか表現できない。

そして、「COLOR」の項目では「アイドルの持つギャップパワーを信仰しているReadyyy!という作品」と表現したが、この楽曲は作曲家のギャップパワーがすごい。
いや、急にReadyyy!でギャップが現れた訳ではなく、もともと多彩な作風で活動されている方であるはずなので、そのバリエーションのひとつと言うべきなのだろうが。

山下和彰さんの手掛けるReadyyy!楽曲は以下の通り。

Special Nu World / SP!CA (作詞/作曲)
恋してLADY / SP!CA (作詞/作曲/編曲)
スタートライン / 摩天ロケット (作詞/作曲/編曲)
Four Jump / Just 4U (作詞/作曲)

全体的にキラキラと明るく優しいアイドル楽曲というイメージなので、ここに「Bring it on」が入ってくるのを考えると強いギャップに感じてしまう。
作曲家ってすごい…。

また、歌詞は申し分ないほどのRayGlanZパワー。
『暗闇さえ俺を照らし出せ』→漆黒の光だ〜
『刹那の絆』→刹那であっても絆とか言うんだ
という感じの、我々の信頼しているRayGlanZがもうそこに提示されている。
『わかっているさ 完璧ではない』なんかには、弱い部分を自覚してなお強くあろうとする美学が多量に含まれている。
もうこれは【信頼】でしかない。
歌詞全行に蛍光ペンで線を引こう

そして、そんな歌詞をあくまでも冷静に、しかし端々に強い感情が込められた発音が混じりながら歌っている。
暗闇の中で輝くようなオケ、同じように、しかし別の角度から輝きを見せるようなボーカル。
チラチラと、しかしギラギラと、目を焼くのか鼓膜を焼くのか、冷たすぎて熱く感じるのか、熱すぎて冷たく感じるのか。
全貌は見えない、想いの形が計り知れないが、そこにしっかりと存在してこちらを向いていることがわかるのだ。



とにかくライブでありえないほどテンションが上がって体温が上がってあんまりステージ見てなかった。そういう勢いのあるタイプの好き曲
ステージちゃんと見ようね!3rdの円盤欲しいね
RayGlanZを知ってもらう時、とりあえずこの歌詞を読んでもらえばだいたいわかるでしょ、というぐらい凝縮された3人の関係や想いの本質が詰まっている歌詞。
重要なメッセージ性のある歌詞と、その内容について詳しく知らなくても、誰でも盛り上がれる曲調、この2点を兼ね備えている楽曲こそ真に"強い"と言えると思う。



Bring it on

Bring it on

  • RayGlanZ, 宗像十夜(CV:近衛秀馬), 碓井千紘(CV:小野将夢) & 香坂安吾(CV:三浦勝之)
  • アニメ
  • ¥204




5位

open.spotify.com


シグナル /『T.O.P Idol SHOW!!』Team Shine
作詞・作曲:加藤有加利 (yucat)
編曲:yasushi


雨粒のようなピアノにしっとりとしたボーカルが際立つ、繊細な心象世界を描く、切なくおしゃれなバラード系楽曲

音数少なめのAメロ、シンコペーションを強調したBメロは、後半、ラテン系の2ビートな雰囲気を出すルート音+5度のベースラインでサビにつなげる。

1番サビは、ピアノが16分音符でアルペジオを弾く以外にビート感のあるパートが存在しないところがすごい。ピアノの和音もベースもジャーーン…と1小節分の伸ばし。
Bメロ後半で心地よい2ビートに乗せておいて、サビで突き放す感じ。
大サビではよくあるが、1番サビではあまり使われない(ことを利用してむしろよく使われている?)ような編曲。
1番サビ後半・2番サビはしっかりとビート感を持って進む。

そして2番Aメロの…なんかこう全部が好き。1番と違うところがたくさんあって良い。
同じ印象なのに使ってる音が全然違う、同じような植物が生い茂る中、進むたび景色が変わることだけがわかる森のようだ。

そしてこの曲、ボーカルがすごすぎる。
リズムをとりにくいだろう箇所は多く、それを柔らかく、でもダラダラしないようにテンポをキープした上で、感情をたっぷりと乗せて歌う。
絶対に難しいこんな楽曲で、1人も浮かずに沈まずにバランス良く聴かせるという、Readyyy!の歌唱力の高さがすごい。
そしてそれがもともと存在しているユニットでないのもすごい。シャッフルユニットでこのクオリティ。

また、高音から低音まで、メンバーの持つ・得意な音域を生かしきったメロディーラインとハーモニーが素晴らしい。
低音が得意ということはイコールで高音が出ないというわけではない。
声質として聴きやすいのが低音か、高音か、という視点を持って話をしたい。

Bメロの高音のコーラスは小麦、Cメロの『何度でも呼ぶよ』大サビの『君と僕のシグナル』で低音ハモリを担当しているのは安吾で、このユニットの持つ表現の幅の広さに驚かされる。

その他のメンバーも高音域に華のある歌声だし、タクミは意外と低音に安定感があり、Cメロの『君の名前』では、1人でもグッと深みを持たせて『何度でも呼ぶよ』のハーモニーにぐっと助走をつけるようだ。

このメンバーではないと意味がない楽曲」が大好きなのだが、臨時ユニットでそれをやってくるのは本当に強い。

ライブ音源を聴くと、CD音源よりもさらに繊細な歌い方にグッと引き込まれる。
練習時に大きな声を出せない環境で、本番で初めて大きな声を出して歌ったぐらい、という状況の中だったそうなので、慎重にハーモニーを作っているからかもしれないが、緊張感と集中力は観客を世界観により強く引き込む力があった。

難曲でゆったりとした曲調、しかも観客はフルサイズで曲を知らない、ライブでは盛り上がりにくいかもしれないと考えてしまったが、それは完全に覆された。


この曲は、とにかくライブで驚かされたのが大きい。
盛り上がりにくいかも、と考えていた自分を恥じるほどの最高クオリティ。
期待を超えて、さらにその日のセトリで一番良かった!と思えるレベルまで…そんなことある?普通? なかなかできない体験だったと思う。



Readyyy! 「T.O.P Idol SHOW!!」EP

Readyyy! 「T.O.P Idol SHOW!!」EP

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ランキングを作った感想

さて、ここまで好き曲を存分に語ってまいりましたが、改めて気づいたことをまとめていきたいと思います。

まず、このランキング作りは「デッキ構築」に似ていると思いました。
トレーディングカードゲームはあまりやったことがないですが、全体のバランスを見て必要なものを選び、優先順位を決め、目的を持って配置するようなイメージです。

これは、なぜランキングを作るのか?の理由②「人におすすめしやすいから」というところと関わっています。
本当に好きな曲を心のままに集めると、5位まででは到底足りません!
そのために「人におすすめしたい曲」として点数をつけることで、順位が決まってくることもあるでしょう。
ただし、順位に反映されるのは「言語化できない良さみ」を含めた総合点ですから、客観的に見たら「なんで!?」と思うようなものになるかもしれません。
それが面白いのですが。

とにかく、人におすすめするという目的を持ったときに、ランキング全体のバランス感覚を見て選んでいくことができます。

今回であれば、ユニット・アルバム・作曲者が被らないようにしてバランスを取りました。(第2弾楽曲×2曲になっていますが)(Heart's Cryさんとヒゲドライバーさんを同一作曲者とみなすかどうか問題ありますが)
メモには…

MY BEST FRIENDS / SP!CA
Pendulum / 摩天ロケット
恋してLADY / SP!CA
One / Team Iris

の4曲がノミネートされた痕跡があります…。

推しはRayGlanZですが、楽曲として好きなのはSP!CA曲なのか?無意識のうちに逆贔屓目でRayGlanZ曲をはじいているのか?
やはり客観的に考えるのは絶対に難しいので、開き直って100%主観で考えるのが良いです。理屈ではない。

あとJust 4U楽曲はみんな好きじゃんね…となり殿堂入りしている感があります。「大胆不敵に恋したい」とか。


それから、最終残った5曲を見てみると、漠然と音が良いよな〜と思います。
そう思えると言うことは、推しやストーリーよりも何より"楽曲"として見れているランキングにはなっているのかもしれません。
あとは、ライブで体感した生のパフォーマンスでいかに楽しんだのか、というところも大きく影響しているようです。
来年は5周年となりますが、まだライブの予定はありませんね。
何があっても絶対に観にいきたいです。1弾楽曲のフルとか聴きたい。


この記事を楽しんでくださった方がいれば、どうぞランキング作りに挑戦してみてください。




Readyyy! Advent Calender 2022

この記事はReadyyy! Advent Calender 2022に寄せて書きました。
明日のご担当は、炊飯器さんです。
ぜひ下記のページから25日分見ていってください!

adventar.org



おまけ

おち作のReadyyy!楽曲アレンジはこちら↓
soundcloud.com


今回みたいな楽曲語りツイッターでちまちまやったり、やらなかったり↓
twitter.com

*1:ゲームでのプレイヤー、ストーリーでの読み手はプロデューサーという設定

*2:それを言うなら2曲目の意外性はJust 4UとRayGlanZも相当