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言いたいこと置き場

Readyyy! 4th Anniv. Live 感想

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Twitterでスペースを開いてしゃべったらすごく楽しくて、同じような内容を書き残しておきたいと思ったので書きます。
主に楽曲パートの感想がメインで、朗読・インタビューパートは言いたいことがあれば言います。


目次でセトリ表を兼ね、重複する楽曲は昼公演の項目に書き、夜公演のみ披露の楽曲は、夜公演の項目に書く。

公演そのものの感想だけでなく、楽曲の好きポイントも話しているところもあるので、忙しい人は最後の昼夜通しての総括だけでも読んでってください。


昼の部

会場アナウンスが榊原さんだった。
「避難誘導灯の消灯」あたりで噛んでしまってから素が出てきてて微笑ましかった。

The Beginning Place

Readyyy!のはじまりの曲。
3周年ライブが初参戦の私にとっては生では初見だった。
最後のアウトロでリーダーズ以外の13人が出てきて、全員でラストの振りをしてからRE:motionの入りのポーズになるのがとてもワクワクした。

RE:motion

フォーメーションは1000clubのときと同じだった。
今考えると、夜の部ではユニット楽曲が1弾・5弾の2曲披露されていたが、The Beginning PlaceとRE:motionの関係も、Readyyy!楽曲全体の中でそのような感じ*1かもしれない。
RE:motionの良さについては、下記でだいぶ語ったので暇だったら読んでほしい。
ochimtn.hateblo.jp

- 影ナレ T.O.P.あらすじ -


- MC Team Iris -


One

振り付けがとても可愛らしい。
田中さんが正面にいらっしゃったので眺めていたが、ラベリではありえないのでとてもよかった…。
新曲の中で公開が1番最後で、公演までに聴けた期間が短かったのにも関わらず、明るくて華やかな曲調がスッと馴染むように、会場を盛り上げていったように思える。
Cメロのラップパートで2人ずつ(蒼志・達真/梓・全/比呂・弦心)固まって動いているのが新鮮な組み合わせで良かった。
歌詞はあまり聞き取れない人なので部分的にしか覚えていないが「雨が止むまで傘は僕が持つから」というような意味の歌詞が出た時、ONIGAWARAさんの作曲した別ジャンルの曲を思い出した。サティフォさんこういうの好きなんだろうな、と思った。
公式ペンライトには入っていない緑色が使えるペンライトを用意していた方が多く見えて、愛を感じた。

- MC Team Shine -


シグナル

新曲3曲の中で、今回のライブ中、一番のパフォーマンスだったのはシグナルだと思う。
Aメロから伴奏の音数が少ない難しい曲で、しっとり聴かせるバラードの要素もありながらラテンの雰囲気を感じるパーカッションのリズムが大人っぽくておしゃれな曲。
フォーメーションや、チームとしてのまとまり感など、いろいろな要素のバランスがとてもよかったように感じる。
歌唱に安定感のあるメンバーが集まっており、ライブ映えしにくいのではないかと思っていた難曲でもしっかり会場を雰囲気に乗せていたのが素晴らしいと思った。

- MC Team Flame -


Mr.LaseR

この曲で歓声をあげたい観客は、会場の90%以上を占めることとなっただろう。
もしも歓声を上げることができる状況であれば、それこそ「熱狂」そのものが生まれるパフォーマンスだったと思う。
ペンライトの振りとタンバリン・拍手では瞬間的なリアクションを表現できなかった。時勢が非常に悔やまれる。
楽曲としては、ラップ・高音域・ハーモニーとの要素が入れ替わり現れ、スピード感の重視されるこちらも難曲。
アウトロはラップで締めるという、クライマックスと終曲が同時に訪れるズルい構成。もっと聴きたい!と思った瞬間に終わってしまう。
「Mr.LaseR」の歌詞の余韻が柔らかくも鋭く残る鮮烈なステージだった。

- (un)dressed SP!CA編 -


恋してLADY

今回全てのユニット曲に共通して言えることだが、ユニットの安定感・安心感といったらこの上ない。
5弾楽曲も1年ぶりとはいえ、3回目の披露となり安定感はなおのことだった。
恋してLADYはBメロでPPPHを入れられるので、これも発声可能な環境になったらフー!と入れていきたい。
今回はタンバリンでパン、パパン、シャンと鳴らすだけにとどまった。
歌詞の内容は恋愛応援ソングとなっているが、ストーリーの内容は今回のセンターである比呂とタクミのユニットでの立ち位置・自身の存在を問うような話だった。
曲中で2人の独白があったが、これはストーリーの内容を知っているファンだからこそ伝わる文脈だ。
恋をする人への応援ソングの途中で、ユニットへの想いを語るのは、何も知らなければちぐはぐなことになってしまう。
それを、会場の多くの人が理解できていることに、私は物語が生み出される瞬間を感じることができた。

- (un)dressed 摩天ロケット編 -


ここにいるから

この曲は、Readyyy!の中でもライブ映えしにくい楽曲だと思っている。
しかし、この日のここにいるからは、会場を巻き込み、穏やかに盛り上げ、楽曲の良さが最大限に表れているパフォーマンスだった。
この日のインタビューパートで『「摩天ロケット」は「希望」と「安らぎ」でできているユニット』という話題があった。
ロケットのように元気に飛び出していくようなイメージが強かったが、確かに摩天ロケットの楽曲には優しい明るさが含まれているものが多い。
素晴らしいと思うのは、そのような「聴かせる」楽曲を「全員1年生ユニット*2」が歌いこなすという実力だ。
そして、元気の溢れるアイドル像と、柔らかな楽曲の雰囲気に折り合いをつけて自然とその2つを繋ぐキャストさんの演技と歌唱。
ストーリーでも、この楽曲を持って実力と意思を示している。若さだけではないユニットとしての強さが、摩天ロケットの魅力である。

- (un)dressed Just 4U編 -


Style

Readyyy!ファンはONIGAWARAを親だと思っている人が多い。
夜公演ではカバーも含めて4曲のONIGAWARAさん提供楽曲が披露されており、我々はあなた方なしでは生きていません。
スキャットの部分で、ステージを大きく回る4人、手を振りながら客席前ギリギリまで出てきてくれる姿が、これぞJust 4Uだと思える。
楽曲は、彗の歌唱パートが極端に削られ、最終兵器的なキメを一任されている。
そのキメを完璧に当て、CD音源以上の感情が伝わるパフォーマンスをする彗と、それが全く浮かないこのユニット、そしてディアプロ全員の層の厚さがすごいと思わされる。

- (un)dressed RayGlanZ編 -


There's a light

力強くもあり繊細。もはや使い古された言葉ではあるが、この楽曲においては、繊細により重きを置いて伝えたい言葉だ。
Bメロの遠くの方でなっているような小さなピアノのアルペジオが好きだ。サビに入る直前の音が1番の切ない響きになるのも大好きだ。
ステージでのRayGlanZを見て思うのは、こんなにも熱量のあるパフォーマンスを受けて、私たちはただペンライトを振っていていいのか!?ということ。
せめて発声可能になれば…と思ってしまう。私ももっと全力を出して応えたいと思ってしまう。
また、キャラクターそのもののような存在感を感じられるのも素晴らしい。キャラクターコンテンツなのだから当然といえば当然なのだが、歌唱やダンスでキャラクターを表現するだけでなく、(抽象的な言葉になってしまうが)まとっている雰囲気がキャラクターそのもののように思える。

- (un)dressed La-Veritta編 -


光の欠片

個人的昼の部ベストパフォーマンスは、光の欠片である。
常々思うのだが、ステージ上の人数が少ない方が、ステージや会場をその熱量で埋めるのが困難になるはずだ。
しかし、この曲でのLa-verittaは、他のユニットを超越する勢いで、その魂で会場を満たしていた。
それだけの思いを込められるストーリー、歌詞、メロディーそして楽曲の構造と、それを活かしきって増幅させる2人のパワー。すべての相乗によって生まれたパフォーマンスだったと感じる。
このライブの最後の告知タイムで、5弾楽曲のダウンロード版アルバムに、雅楽ソロバージョンの光の欠片が収録されることが発表されたので、そちらも必聴である。
ソロバージョンを聴いてからこのライブのことを思い出すと、改めて「弦心がメインになる楽曲」という意図を感じて感慨深い。
弦心の歌唱の低音の響きと、雅楽がそれに呼応して力を込めるような歌声は、CD収録版にもないライブパフォーマンスでしか味わえない。

- カバー曲映像 -


Mela!(cover)

アウトロで「今日は来てくれてありがとうございましたー!」みたいなことを言っていたが、アウトロの尺を間違えていて、最初から言い直していたのが面白かった。いいチームだ…。

容姿端麗な嘘(cover)

容姿端麗な嘘は、とても盛り上がった記憶はあるのだが、何も覚えていない…。楽しすぎて、何も覚えていない…。良かったです。

群青(cover)

群青は、表現力の豊かなメンバーによる、Youtubeの音源以上に優しさと温かさを感じる歌唱が印象的だった。客席を意識してのパフォーマンスだったためか、本来の歌詞から受けるイメージより明るいステージだったのが良かった。

どのカバー曲も、ワンコーラスだけだったのが残念だった。もっと聴きたい!と思った。

- MC キャスト -


たったひとつのありがとう

2nd Anniv.のライブ円盤と付属のCDにしか収録されていないのでレア曲。初めて生で聴けました。上手側キャストの低めに入る捧げが好き。
この公演では、キャストはカバー曲が終わるまでキャラクターとしてステージに立っていた。カバーが終わってキャスト本人たちとしてのMCをした後に披露することで、キャラクターと一度切り離してこの楽曲のメッセージを伝える形となっている。
振り付けのない楽曲だが、曲中での仕草も本人たちとしての素が出ている。
nineteeen!でも感じるが、エンディングテーマのような寂しさの含まれる歌詞のため、キャラクターとしての歌唱だと心に突き刺さって抜けなくなってしまうファンもいる……ことまで想定されているのかはわからない。
が、ひとつの優しさを感じるやり方だと思った。

夜の部

会場アナウンスは住谷さんだった。読み方のキャラクターをころころ変えながらのアナウンスで、しばらく誰が読んでいるのかわからなかった。

The Beginning Place


RE:motion


- 影ナレ T.O.P.あらすじ -


- MC Team Iris -


One


- MC Team Shine -


シグナル


- MC Team Flame -


Mr.LaseR


- 舞台袖映像 -


Special Nu World

これだよこれこれこれ!!!
MV頭の5人のシルエットを見た瞬間、誰しもそう思うのではないだろうか。
2次元と3次元のシンクロダンスは、世の中を見回してみれば今や特別なことではないが、SP!CAのパフォーマンスは、MVには映らないシーンを補完するような仕草に溢れているのが素敵だ。
好きポイントは「まぶしい季節を〜」のところで最も力強く響き渡るタクミの歌声が、楽曲の盛り上がりを支えているところだ。

- MC SP!CA -


恋してLADY


キミとみた空は

MVでまぶしそうにするシーンで、実際に照明がまぶしかったらしい。えもい。
勢いよくはじまって、Aメロですこし穏やかになり、サビに向け盛り上がってまた勢いに乗るという、ユニットの2面性を見せる曲でもある。
緩急の流れをしっかりと掴んだ上で、客席に手を振るシーンなど、ラフながらも勢いのある仕草のシンクロを完璧にはめているのがすごい。
今回は最後のグルグルがなかった。あってもなくても好き。あったりなかったりしろ。

- MC 摩天ロケット -


ここにいるから


大胆不敵に恋したい

曲頭のSEでひょえ〜てなる曲。Readyyy!のライブは曲順が定番になっているので、次曲はわかってるはずなのにいざ始まると思うと、耐え難いほどに期待してしまう曲。
適度に力を抜いているようにも見えるが、決めるところをしっかりと決めるダンスが、楽曲にもこめられた「かっこよさとかわいさ」というユニットのテーマに説得力を与えている。
照明が落ちた後も、最後までMVを再現する愛は何度見ても感謝。

- MC Just 4U-


Style


GO NOW!

There's a lightと合わせてなんかすっごい客席煽り倒してた気がする。ありがたいです。
歌い上げる箇所が少ないので、声を強めたり響かせることでの盛り上がりを作りづらい楽曲ながらも、離すものかと訴えかけるようなパフォーマンスは、こちらも気を抜く暇がない。
MVと合わせることよりも、MV以上に力強くパフォーマンスしている感じがして、そういう類の『MV再現』であり『敬意』なんだろうと思える。

- MC RayGlanZ -


There's a light


BEAT IN LOVE

昼公演の光の欠片は先述したように素晴らしかったが、あの楽曲を歌う今だからこそ第1弾楽曲の見方が変わっていく。
BEAT IN LOVEのMVでは、客席のペンライトが微動だにしないことが印象的なので、今回は私もペンライトを振らずに見ていた。
気づいたことは、ペンライトを振ろうとするとリズムを聴いてしまうが、それを意識的にやめることでメロディーの流れを楽しむことができた。
ライブでの客席の振る舞いは人それぞれで、それぞれの人の、また公演ごとの感じ方に違いが出るのも、楽しいところだ。

- MC La-Veritta -


光の欠片


- カバー曲映像 -


春を告げる(cover)

この曲は、ステージで披露される様子が一番想像しにくかった。
暗すぎず、明るすぎず、どこか怠惰な印象もある歌詞から、1人で楽しむことが真骨頂の楽曲というイメージがあったからだ。
曲終わりには、この曲をステージで披露する形の正解を知ることができて、清々しい気分になった。

Stay Alive(cover)

バラードで1音1音が長めの曲で、どうしてもソロ歌唱部分が少なくなってしまっていた。
もう1フレーズあってもよくないか!?もっと聴きたかったと思ってしまった。心地よい時間だった。
そう思わせるぐらい『聴かせる』ことのできるメンバー、何回でもやってくれ〜。

ボーイフレンドになりたいっ!(cover)

伝説のフォースマン!?
そうはならんやろと思ったけど、場が和んだので好きですね。私は。
Aメロは少し早口に話すようなトーンや、サビでは高音に跳ねるようなメロディーと、かわいさやおちゃめな雰囲気に対して難しい曲だと思っていたが、さっぱりと聴けてもう言うことがない。全部そうですがYoutube音源より良い。

- MC キャスト -


nineteeen!

次のユニットを紹介するところ好き。
たったひとつのありがとうのパート分けも、Re:motionも、カバー曲のメンバーでも、組み合わせが絶妙で、ファンの見たいやつをしっかりお出しされるのが嬉しい。
振り付けが可愛い。振り付け可愛い。BIG SMILE。

昼夜通して

全体を通しての印象は、2周年・3周年のライブよりもディアプロアイドルを表に出した内容だった。
楽曲の合間合間に朗読・インタビューが入り、ストーリーをおさらいし補完することで楽曲の文脈の完成度を上げるような構成だった。
ライブとしての楽曲披露による盛り上がりよりも、Readyyy!というコンテンツのイベントのひとつとして捉えられる公演だった。


個人的には、今回の公演では夜公演の方が好きだった。
理由は、昼公演では曲ごとに語り・MC・(un)dressedが挟まり、楽曲ライブとしての勢いに欠けていると感じたからだ。

しかし改めて考えると、昼公演こそReadyyy!らしく、今だからこそ意味のある公演だったのだと思う。
曲中はスタンディングで楽しんだ我々は、MCの度に着席し、その内容を傾聴した。
その時間に、大きな意味があったのだと思うようになった。

「キャラクターの語り」と、配信番組と同様の形式をとったインタビュー映像は、これまであれば各々が各々のタイミング・場所で見ていたものだ。
例えば、(un)dressedであれば、リアルタイムでSHOWROOMの視聴をするか、Youtube上のアーカイブを任意のタイミングで再生することで、その内容を共有していた。
つまり、本来であれば個人がそれぞれのシーンで消費するコンテンツである。
それを、このライブではパブリックビューイングの形式で、観客全員で共有したと言えるだろう。
一般的な音楽ライブに期待されている形式を手放してでも、この時間をファンの間で共有させてくれた今回のライブは、日常的にキャラクターの生活に触れられる機会が少ない状況のReadyyy!であればこそ、意味があった。

この情勢の中、無事開催できたイベントでの貴重な時間を使って、リアルタイム性・現場性のあるストーリーの共有ができてよかった。


運営サイドの考えを推し測るとすれば、1秒でも長くキャラクターと我々を接触させたいはずだ。
私はもともと、物語を知る形式はなんでも良いと思っていて、ゲームアプリにこだわらないタイプだったが、今回のライブを通してアプリを求めるファンの気持ちが理解できたような気がする。

キャラクターが表立つべきコンテンツにおけるアプリ形式の強さを感じると同時に、その場がない状態でも同じような体験を与えようとしてくれたことに感謝したい。

贅沢を言えば、というより、強力な感染症の流行という状況さえなければ、
Readyyy!は、「披露曲数が多く」「全体の勢いを殺さない構成の」もっと一般的な音楽ライブらしいライブをたくさん開催できるはずだ。
その中で、今回の昼公演のような「ストーリーに重きを置いた」形式のイベントを、別枠で開催してほしい。
どちらも見たいし、期待した形式を期待通り楽しむことができたら最高に気持ちがいいだろうと思う。

願わくば、今後はますますライブの開催数が増えたら嬉しいと思う。




あーーー楽しかったな〜 面白かったなぁ

今回のライブのことを思い出して、ざっくりそんな風に思えることを幸せに思い、この怪文書の締めとする。

*1:「BEAT IN LOVEが原点で、光の欠片は特異点」という雅楽の話

*2:物語開始時点で