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言いたいこと置き場

ドリフェス!楽曲を語りたい!!!!!!!!(途中)

※途中です!!!!!!!

(Real Dream!まで完了してます)

これは、中学で音楽歴が途切れた人間が、なんとなくそれっぽい事を言いながらドリフェス!楽曲を語る記事である。

この記事の中では、アニメで使用された曲のみ紹介する。アニメで使用されなかった曲も別記事で語りたいと思う。

曲名の後に歌唱メンバーを記すが、長くなるので❤️を使用する。下記凡例。

❤️→ 天宮奏 as 石原壮馬

💙 → 及川慎 as 溝口琢矢

💛→ 佐々木純哉 as 富田健太郎

💚→ 片桐いつき as 太田将熙

💜→ 沢村千弦 as 正木郁

🧡 → 風間圭吾 as 戸谷公人

🖤→ 黒石勇人 as 株元英彰





1期

1話 〈グローリーストーリー〉

❤️💙💛

作詞・作曲:奥村愛子

編曲:渡辺和紀

 君は奥村愛子先生を知っているか。奥村先生が作曲を手がけた作品の中でも、戦国鍋TVの「敦盛2011」は最も有名と言っても過言ではないだろう。ちなみに私はほぼ知らなかった。「敦盛2011」も1回聞いたくらいだった。でも覚えていた。あ〜あの、少し前の流行曲みたいな!とすぐに思い出せる。

 この「グローリーストーリー」も、そんな奥村先生節が全開の楽曲である。「少し前の流行曲」を感じさせるのは、歌詞の「〜〜さ」という語尾か、「理想郷」と書いて「シャングリラ」と読ませることか、チープなシンセだろうか、打ち込みのドラム音だろうか、素直なメロディー進行なのだろうか。

 この曲でドリフェス!に落ちる人は多い。アプリのミュージッククリップ第1弾としても使用されている。アニメでもミュージッククリップでも、TRAFFIC SIGNALの3人はぜんっぜん歌詞に関係ないヴァンパイア(ヴァンパイアロードシリーズ)と聖職者(クールプリーストシリーズ)の衣装を身にまとっている。ドリフェス!の世界では、好きな曲に好きな衣装を選んでいいこと、「好き」に決まった形などないということ、そしてドリフェス!の世界観を打ち出す歌詞が、従来よりアイドルの応援に熱を注いでいた人間をハッとさせる。

 ライブでは、両サイド膝立ちの振り付けで悲鳴が上がる。

 1st LIVE TOUR「ユメノコドウ」では、下記のメンバーでシャッフルユニット曲として披露された。()内は公演箇所。

 ❤️💙🧡(大阪)


ドリフェス!ビデオクリップ01「グローリーストーリー」

グローリーストーリー

グローリーストーリー





2・3話 〈2032〉

2話 ❤️💚💜

3話 ❤️💙

作詞:こだまさおり

作曲・編曲:本田光史郎

 君はこだまさおり先生を知っているか。絶対知ってるだろ。2次元コンテンツを中心に、ものすごい数の神作詞を行ってきた方だ。

 アニメ本編では「2032」の詞の内容について深い言及がある。人と人との別れの話、感情湿度が高めの歌詞を、さっぱりしたバンドサウンドに乗せた曲。穏やかな雰囲気の中、イントロアウトロではエレキギターが歌い上げる。

 作曲の本田光史郎先生はベーシストであり、この曲でもベースラインが豊かに展開する。最もわかりやすいのは2番Aメロの「あの笑顔を」の部分だろう。ぜひ注意して聴いていただきたい。

 少々アンバランスさを感じるこの曲は、未熟な感情、未完成の状態を嘆くのか、憂うのか。それぞれが受け取ったままに、空白を埋めてほしい。

 「Welcome To D-Four Production」には、❤️💙💚💜の4人版が収録されている。

2032 ~奏 & 慎 ver.~(TV-size)

2032 ~奏 & 慎 ver.~(TV-size)

  • 天宮奏(石原壮馬) & 及川慎(溝口琢矢)
  • アニメ
  • ¥250

2032

2032

  • 天宮奏(石原壮馬), 及川慎(溝口琢矢), 片桐いつき(太田将熙) & 沢村千弦(正木郁)
  • アニメ
  • ¥250





4話 〈BARDCAGE〜欲望の鳥籠〜〉

❤️💙💛

作詞:松井洋平

作曲・編曲:飯塚昌明

 ゴリッゴリのロック。バリッバリのバンドサウンド。重低音がいい。イントロからハイテンションでAメロに入り、Aメロ後半直前に小休止する。Bメロでは拍取りが半分になり、インストが弱音になった「Brake Throgh the...」のフレーズでサビのメロディーを立ち上げる。盛り上がる要素しかない。

 ドリフェス!の登場人物は優等生揃いだが、だからこそ檻を破ってやろうという歌詞が光る。

 そんなアツいバンドサウンドと歌詞に、3次元のライブにおいては「UO曲。火を出してほしい」との意見も見られる。ドリフェス!の現場では、檻は破らない良い人が多いので、そこまで派手にUOを使用しているオタクはいない。火は出してほしい。

 また、アニメでは登場しない2番Bメロの歌詞だが、

青いままの情動、赤くヒリツく興奮

 がそれぞれ担当色の歌詞割りになっており、そういうの大好きだ。

 「FACE 2 FAITH」にKUROFUNE版、「SHUFFLE LIVE 01」にシャッフルユニット版(💛💚)が収録されている。

BIRDCAGE ~欲望の鳥籠~

BIRDCAGE ~欲望の鳥籠~

BIRDCAGE ~欲望の鳥籠~

BIRDCAGE ~欲望の鳥籠~

  • 黒船
  • アニメ
  • ¥250

BIRDCAGE ~欲望の鳥籠~ ~純哉 & いつき ver.~

BIRDCAGE ~欲望の鳥籠~ ~純哉 & いつき ver.~

  • 佐々木純哉(富田健太郎)、片桐いつき(太田将熙)
  • アニメ
  • ¥250





5話 〈薔薇の三銃士〉

❤️💙💛

作詞:松井洋平

作曲:田熊知存

編曲:YUPA

 私はこの曲で沼に落ちた。チェンバロのソロから始まり、歌唱のソロパートの盛り上がりを受け継ぐオルガンの音色とシンセ音。テンポアップしてストリングスがイントロを奏でる。このゴシックな世界観が!!!!!!!好きです!!!!!!ありがとうございます。

 そしてAメロ後半ではギターのカッティングがさりげなく、かつアツく盛り上げていく。こういうゴシックな曲でギターとか、打ち込みのドラム音・ベース音とかが支えてるのめっちゃ好きなんですよマジで…。

 またイントロからピアノも鳴っている。ゴス感はチェンバロ、感情表現にピアノ。親子的な成立背景のある楽器だが、2種類使ってもしっかりとそれぞれの役割が与えられている。

 歌詞はというと、なんだか乙女ゲームちっくなのだが、Aメロでは「三銃士」同士のライバル意識を表現されていて、アニメ本編のTRAFFIC SIGNALの3人が全員リーダーをやりたがる回の挿入歌としての文脈にしっかり沿っている。

 「FACE 2 FAITH」には、KUROFUNE & 石原壮馬(as 天宮奏)版が収録されている。

 1st LIVE TOUR「ユメノコドウ」では、下記のメンバーでシャッフルユニット曲として披露された。

 ❤️💚💜(東京)  💙💛💜(福岡)  ❤️💛💚(愛知)

薔薇の三銃士

薔薇の三銃士

薔薇の三銃士

薔薇の三銃士

  • 黒船 & 石原壮馬(as 天宮 奏)
  • アニメ
  • ¥250





6話 〈STARTING TOGETHER〉

💚💜

作詞:結城アイラ

作曲・編曲:藤末樹

 ギターのカッティングとシンセが細かいリズムを刻む明るいダンスミュージック。

 作曲の藤末樹先生は、現行のアイカツ!シリーズ「アイカツフレンズ!」にも数多く楽曲を提供されている。後述の 君はミ・アモール、別記事に掲載予定の ユレルMIDNIGHT、BEST☆★PARTNER も作曲されている。すでにお気づきだろう。どんなジャンルでもめちゃくちゃ盛り上がる曲を作られる方だ。

 イントロの「Na Na Na Na〜」のフレーズに始まり、サビに行くまでに、A1メロ・A2メロ・Bメロ といったように構成されており、メロディーの変化に富んだ曲である。

 対して全体的に似たようなリズムを奏でるインスト。その中、Bメロでギターの少し切ないメロディーが流れるのが、サビの明るさを強調していて良い。

 掛け合いながら進んでいくA2メロは、幼馴染でもある いつきと千弦のデュエットの相性の良さを目一杯発揮させる。

 元気いっぱいなリズムに、マイナーな響きをを織り交ぜる。決して隠しているわけではないが、どこかに潜んでいる葛藤を前向きに前向きに捉える歌詞。

 「出会えた理由は オレたちがいちばん知ってるから!」という歌詞は、むしろ3次元の彼らを意識した時に響くだろうか。

 「Real Dream!」にはDearDream版が収録されている。C間奏のフェイクは必聴。

 1st LIVE TOUR「ユメノコドウ」では、ダンスメドレーとして披露されたが、わずかにテンポを早めたアレンジだった。

STARTING TOGETHER ~いつき & 千弦 ver.~(TV-size)

STARTING TOGETHER ~いつき & 千弦 ver.~(TV-size)

  • 沢村千弦(正木郁) & 片桐いつき(太田将熙)
  • アニメ
  • ¥250

STARTING TOGETHER

STARTING TOGETHER

  • DearDream
  • アニメ
  • ¥250





7話 〈シナリオ〉

🖤

作詞:松井洋平

作曲・編曲:高橋 諒

 黒石勇人がバンドマン時代に作詞作曲した曲なので、当然のバンドサウンド

 これ、アニメ冒頭ではアウトロしか流れず、中盤でアカペラで歌っているシーンなので、同一曲として認識できない。なんならEDでの挿入歌テロップもなかった。つまりなんと、CD手に入れるまでここまでしっかり成立している曲だってわからない…。私もそうでした。

 ギターのアルペジオから始まり、二分音符でピアノが鳴る。KUROFUNEの曲では、ピアノの音色がかなり決めどころに絞られて使われている。この曲でもイントロ8小節のみの登場だ。

 ピアノのピュアな響きをかき消すように歪んだギターが鳴ると、シンセとドラムが加わる。コーラスで盛り上げたイントロが終わると、Aメロ前半はキックとギターのみのシンプルなインスト。Bメロでは拍取りが半分になり、落ち着きながらもゆっくりと盛り上がっていく。サビの「飽きたんだろ?」「他人に紛れて」の部分では、詳しいことはよくわからないが、何かを切り開くような、印象的なハーモニーになっている。

 歌詞は、アニメ本編でも

命を感じるって瞬間に飛び込んで

 のフレーズに合わせて風間圭吾が音楽室の扉を開くことからも、単純に黒石勇人の葛藤を歌ったものとして扱われているわけではないことが伺える。というか歌詞を読み込めば読み込むほど、風間圭吾の話にしか聞こえなくなってくる。

 先に「黒石勇人の葛藤」と述べたが、ロックアートティストとして葛藤を歌うなら、もっと力強い歌声での表現も可能だったと思われる。ここでは、たとえ届ききらないメッセージだとしても、やけにならずに丁寧に歌い上げるという、黒石勇人の音楽への向き合い方が現れているようにも思う。

 サウンドトラックには勇人ソロver.、「ARRIVAL -KUROFUNE Sail Away-」にKUROFUNE版が収録されている。  

シナリオ ~勇人ソロver.~

シナリオ ~勇人ソロver.~

  • 黒石勇人(株元英彰)
  • アニメ
  • ¥250

シナリオ

シナリオ

  • 黒船
  • アニメ
  • ¥250





7話 〈君はミ・アモール〉

🖤🧡

作詞:結城アイラ

作曲・編曲:藤末樹

 アニメ版では、アコギのメロディーからイントロが始まるが、フル版では心臓音にシンセ音がフェードインする形でイントロが始まる。この心臓音、ライブでは、KUROFUNEの登場に非常に効果的に使用されている。

 フラメンコを彷彿とさせる情熱的なアコギの音色が印象的。2番Aメロでは、ボンゴの音色も響く。

 「Mi Amor Eterno」はスペイン語、この曲には英語の歌詞も含まれているが、風間圭吾はフランス語を組み込んでプリンスとして即位する。なんというか多国籍という感じだ。(完全に余談だが、3次元のキャストによる配信番組「ドリフェス!研究室」では、中国語講座も行なっている。ドリフェス!オタクは何ヶ国語対応すれば良いのだろうか)

 全体的に大人っぽい恋愛の歌詞かと思いきや、

それぞれのCard その愛が 勇気になってく

Just Change!Reply Your Call , I Reply Your Love

 とのように、サビではグローリーストーリーにも通づるようなドリフェス!の美学が語られる。

 イントロの、腕を上げ左右に動く振り付けは、KUROFUNEご本人も含め「カニダンス」と呼ばれている。

 BATLLE LIVE KUROFUNE vs DearDream では、DearDreamによって披露された。

君はミ・アモール

君はミ・アモール

  • 黒船
  • アニメ
  • ¥250



8話



9話 〈NEW STAR EVOLUTION〉

❤️💙💛💚💜

作詞:結城アイラ

作曲・編曲:山口朗彦

 DearDreamの原点とも言えるこの曲。C間奏には、ダブステップ(の中でもワブルステップ)の音使いが取り入れられている。このダブステ的音使いは、PLEASURE FLAG、Tommorow's Songへと引き継がれる。キラキラのアイドルソングに見せかけて、ブロークンなギャップを披露する。C間奏8小節目3、4拍目なんてカットアップでバッキバキに決まってる。ダブステップによる3次元でのダンス映え効果が半端ない。

 コール詞が多いのも特徴。と言っても、現場ではイントロの、

Wow (Wow) Can't stop melody (Hey)

 のように、覚えやすく間の取りやすい部分ぐらいしか声に出さない。推しの声をかき消さないで聴きたいタイプの方が多い印象だ。

 印象的な手の振りが多く、振りコピしやすい。現場では「Give me more chance」の振りがバッチリ揃ったオタクたちが見られる。

  Aメロラストの、

早く早く追いつきたい追いつかれたい!

 という歌詞のエモさはすごい。2次元と3次元が競い合い助け合い進んでいく「5次元」を掲げるジャンルになる(この曲の発売当時は2.5次元だった)のにぴったりと寄り添ってきた歌詞だ。

 Cメロの、

心のどまんなか ずっとあった寂しさ

影ばかりを追ってた幼い日の記憶

 の部分は、ドリフェス!にしては珍しく薄暗い感情が描かれている。これが1stシングルとしてリリースされたのは、やはりドリフェス!が「壁を超えていく物語」として扱われようとしていたからだろうか。今でさえ明るく、幸せな雰囲気に満ちたコンテンツとして見られるかもしれないが、2次元の7人には少なからず乗り越えなければならない壁があった。決して向き合うことが簡単ではない「壁」を超え、サイコーを超えて「煌めいてる一番星」へと前向きに向かう中でも、辛い感情を持つことではなく「笑顔」を大切にしていく姿を描かれてきたのは、両次元の14人の人格が物語の大きな舵を取った結果だろう。

 また、キラキラしたシンセ音を何重にも重ね合わせた爽やかなアイドルソングは、山口先生の十八番とも言えるだろうか。他のコンテンツ・アーティストにも、キラキラであふれた素晴らしい楽曲を提供されているが、物語の根幹に関わる曲を、合計5曲も提供している男性アイドルコンテンツは他にない。さらに言えば、前述したダブステップ的な要素を、DearDreamの唯一無二の個性として取り入れてくださった(すべてチェックしたわけではない。おそらく他コンテンツの楽曲には使われていないだろうという憶測)のもこれ以上なく素晴らしい采配だとしか言いようがない。

 山口朗彦先生に、最上級の、最高の、サイコー超えた感謝を。

NEW STAR EVOLUTION

NEW STAR EVOLUTION

  • DearDream
  • アニメ
  • ¥250


ドリフェス!ビデオクリップ03「NEW STAR EVOLUTION」


DearDream / デビューシングル「NEW STAR EVOLUTION」 - Music Video

 サウンドトラックには、「ドリフェス!ラジオのテーマ」として、インスト版とも違うアレンジが収録されている。





10話 〈Dream Greeting!〉

❤️💙💛💚💜

作詞:結城アイラ

作曲:ittle TYNs

編曲:伊藤賢

 NEW STAR EVOLUTIONのカップリングであるこの曲は、エレクトロなサウンドから一転したバンドサウンド。イントロ、Bメロ、サビではブラスも鳴っていて、ドリフェス!らしい明るくて元気溢れる楽曲である。

叶え!この願いよ

放て!その想い込めた Your greeting card

行こうよ!!夢の旅へ

 と、サビのフレーズで始まるこの曲。

 グリーティングカードとは、誕生日・クリスマス・暑中見舞い・バレンタインなど、記念日に親しい人へ贈るメッセージカードのことである。が、ここでは当然、それだけでなく「ドリフェス!カード」通称「ドリカ」のことを指しているのだろう。「特別な日」に「親しい相手(Dearest)へ」心を込めて贈るのは、グリーティングカードも、ドリカも同じだ。

 そしてアニメ本編に沿って歌詞を読むとすれば「スーツケース」に洋服や日用品を詰めて、ひとりニューヨークに旅立つのではなく、「ありったけの夢のかけら」をつめこんで、5人で、たくさんのファンと共に、「夢の旅へ」旅立った。ということになる。

 NEW STAR EVOLUTIONが、自分がどうやって道を進んでいきたいのかを強く歌った歌詞であるのに対して、この曲では、共に進むファンに向けて強く呼びかけてきている。

 そしてラストサビでは、

届け!この想いよ

飛ばせ!その願い込めた Your message card

行こうよ!!夢の時間(とき)へ!

 と、歌詞が微妙に変化している。それまでの「叶え!〜〜放て!〜〜」の歌詞が、ファンに向けたメッセージだとしたなら、こちらの「届け!〜〜飛ばせ!〜〜」は、歌っている自らに呼びかけているように感じられる。

 2016年のHANDSOME FESTIVALにて、初めてKUROFUNEも含めた7人が揃って披露した曲でもある。

Dream Greeting!

Dream Greeting!

  • DearDream
  • アニメ
  • ¥250


ドリフェス!ビデオクリップ02「Dream Greeting!」

11話



12話 〈ARRIVAL -KUROFUNE Sail Away-〉

🖤🧡

作詞:松井洋平

作曲・編曲:中土智博

 クラップの表拍とピッチが上昇していくシンセ音の裏拍。裏でかすかにピアノの音も聞こえる。ノイジーなエフェクトのかかったボーカルと、ワブルステップの音色も含んだイントロ。

 で、この曲のアニメ版はスタートするのだが、フルバージョンでは冒頭3小節は付点四分音符でベルが鳴る。さらに、エフェクトのかかるボーカルの前に、サビのフレーズも登場する。

 音色だけ聞けば、キラキラ感は前述したNEW STAR EVOLUTION、後述するPLEASURE FLAGと遜色ないだろう。だか、Aメロ前半、Bメロ前半では音数を極端に減らし、DearDreamを超越しかねない圧倒的な余裕を見せる。メロディーの音数も少なく、PLEASURE FLAGと比べるとテンポも遅い。

 クラップはBメロに入ると再登場し、サビへの期待を高まらせる。

 中土智博先生は、この曲のようなEDMとともに、ロックも得意としていらっしゃるようだ。

 「あんさんぶるスターズ」のUNDEAD「DESTRUCTION ROAD」と2wink「ハートプリズム・シンメトリー」と言えばその作曲ジャンルの違いにピンとくる方もいるのではないだろうか。キラキラしたEDMサウンドを使いこなすとともに、アイドルの持つ力強さと気高さを表現されている中土先生の音楽が、この曲の黒石勇人による勝負曲としての説得力を高めていると思う。

 (ホントに他の2次元アイドルコンテンツにも楽曲を提供している方が多いので、アイドルコンテンツに目がないオタクは、作曲家の名前で検索して ぜひ「作曲家つながり」にもスポットを当てて楽しんでみてほしい。)

 前述したイントロのエフェクトのかかったボーカルは、史実の黒船襲来をうたった

太平の眠りを覚ます上喜撰

たった四杯で夜も眠れず

 の句をアレンジした歌詞になっている。

 そして、

夢だけじゃ物足りないんじゃないの

 という歌詞。もちろんDearDreamへの宣戦布告である。

 ラストサビの「Paint it BLACK!」はこれまでより高い音でのロングトーン。それに重ねて「Shout! Shout! Shout it loud!」と新しいフレーズも登場する。まるで、歌い足りない、届け足りないとでもいうように。そしてその勢いを殺さないまま、ボーカルが途切れた直後にたった2小節で曲が結ばれる。

 貪欲に栄光を求める気持ちを歌った歌詞。暗闇の中に眩く光る黄金のイメージが自然と思い浮かぶ。強気の襲来、当然の開国、そして納得の即位。

 1st LIVE「Real Dream!」では、💜💙💚の3人をバックダンサーとして披露された。2次元ではKUROFUNEとDearDreamが競い合う場で披露された曲だが、3次元で共にパフォーマンスする姿を見られるというのは感慨深い。

 武道館でのライブ「ALL FOR TOMORROW!!!!!!!」では、C間奏の「"KUROFUNE" Shoot! Ride!」のコール&レスポンスを引き延ばし、大いに会場を盛り上げた。

ARRIVAL -KUROFUNE Sail Away-

ARRIVAL -KUROFUNE Sail Away-

  • 黒船
  • アニメ
  • ¥250


KUROFUNE / ARRIVAL -KUROFUNE Sail Away- Music Video (short)





12話 〈PLEASURE FLAG〉

❤️💙💛💚💜

作詞:結城アイラ

作曲・編曲:山口朗彦

 「Here We Go!」の掛け声から、付点四分音符でコードが下降する。次の瞬間「風唸らせ」の“ならせ”に合わせて上昇。再度「Here We Go!」の掛け声でスネアが2、4拍目を強調してノリを掴む。「走れ未来へ」のカットアップで、さらにテンションを上げてAメロに突入する。

 なおフル版のイントロは、静かに鳴りだす低音とパーカッションの16分で刻む音からはじまる。これがかっこいい。

 このイントロをアニサマで聴いたときは、アガりすぎて泣きそうだった。それは自分がオタクだからだと思ったけど、実は曲がめちゃくちゃいいのでは?と思ったらやっぱりそうだ。こんなにかっこいいイントロをありがとうございます。山口朗彦先生。何千人でも何万人でも何百万人でも心をつかめるに決まっている。

 「こんなにも 心」の4拍目、「つかむ?」で2、4拍目で鳴るスネア、そこから倍のノリで刻む「Never Let Me Go」でワクワクしない人間いない!

 Bメロ前「もう決まってるだろう?」の直後のシンセ音〈F♯ E F♯ F♯ A♯ C♯ F♯〉、ドレミでいうなら〈ファ♯ ミ ファ♯ ファ♯ ラ ド♯ ファ♯〉! キラキラしながらも不敵な響きがしますよね。

 そしてBメロではワブルステップの音使いが!ありがとうございます。山口先生。

 さらにサビ前のシンセ音〈D♭ A♭ G♭ F G♭ A♭ D♭〉! ドレミでいうなら〈レ♭ ラ♭ ソ♭ ファ ソ♭ ラ♭ レ♭〉!(ほんとは♯つけたいけどナチュラル記号を召喚できなかったので♭。) 下降ですよ!盛り上げるための!下げ!

 C間奏ではバリバリのダブステップとラップ調の歌詞。そのあと、サンプリングボイスで「D・E・A・R・D・R・E・A・M(ディー・イー・エー・アール・ディー・アール・イー・エー・エム)!」と入っている。現場では、これをコールとしてファンも発音するのだが、なにせ順番がわからなくなる。わからなくても間違っても声を出そう!エールは必ず届きます!

 大丈夫。直後の石原壮馬の投げキッス(などのアクション)によって どうせ間違った記憶なんか失う。

 「ドリフェス!オリジナルサウンドトラック」には、OPサイズと、ライブパートで使用されたショートサイズがそれぞれ収録されている。ショートサイズは、1番→C間奏→ラストサビという構成になっている。これもまたグッとくる。30分のアニメの中で、それまでのストーリーを反芻するのにちょうどいい長さなのである。

 武道館でのライブ「ALL FOR TOMORROW!!!!!!!」では、DearDreamが旗を振るパフォーマンスで披露した。

 ※誤字 ×PLESURE FLAG ◎PLEASURE FLAG

 315いいね超えてる!ありがとうございます。とても素敵な演出でしたよね!

PLEASURE FLAG

PLEASURE FLAG

  • DearDream
  • アニメ
  • ¥250


DearDream / アニメ ドリフェス! OP/ED主題歌 PLEASURE FLAG / シンアイなる夢へ!





ED 〈シンアイなる夢へ!〉

❤️💙💛💚💜

作詞:松井洋平

作曲:渡辺拓也

編曲:EFFY

 青春にメロディーがあるとすれば、このメロディーなんだろう。

 ベース、ギター、ピアノ、シンバル、ウインドチャイムの5パートで、大きく深呼吸をするようなイントロ。下から駆け上がるシンセサイザーが開くのは、

My Dear Dream comes true, 'cause we met here!

And we wanna send you this amazing dream!

 僕らのシンアイなる夢は叶う、だってここで出会えたから!

 そしてこのサイコーの夢をみんなに届けたいんだ!

 の歌詞。

 だ、誰だ、たった2文でドリフェス!を体現できる良すぎる歌詞を書いたのは。

 松井洋平先生か…(納得)。下記に松井先生が歌詞に込めた思いを語っているツイートまとめがあるので、ぜひ読んでほしい。

 ドラム、ベース、ギター、どれもごくシンプルな音色が使われている。曲全体の進行も、変化球なしのストレート勝負。とくにAメロは、四分音符でメロディーが構成されている部分が多く、さらにまっすぐな印象を受けることだろう。

 そんな中でも、Bメロのベースのシンコペーションは、まっすぐで平坦なだけじゃない「道のり」を感じさせる。

 全音全音・半音で「最高のCHANCE!」とサビのメロディーが始まる。この音階の上がり方に親近感を覚える理由は、〈ド レ ミ ファ〉と同じ上がり方だからだ。原曲通りに言うと〈C♭ D♭ F♭ G〉〈レ♭ ミ♭ ファ♭ ソ〉だ。

 2番Aメロでは、高いキーでのピアノのアルペジオが更に感動を誘う。C間奏は、コードを響かせた後にギターソロ。これは、Dream Greeting! とよく似た構成になっている。NEW STAR EVOLUTIONがPLEASURE FLAGと呼応し、シンアイなる夢へ!はDream Greeting! と呼応し合うのである。

 そしてCメロでは「Dear Dream ! 行くよ!」と畳み掛ける。「Dear Dream is waiting us !」。

 ラストのサビでは「シンアイなる夢」と言う歌詞は「シンアイなるあなた」へ。

 ドリフェス!のエンディングといえば。そう、あなたへの笑顔の願いを歌って、笑いあって本日の幕を閉じるのだ。

シンアイなる夢へ!

シンアイなる夢へ!

  • DearDream
  • アニメ
  • ¥250


DearDream / シンアイなる夢へ! Music Video





2期

1話 〈Real Dream!〉

❤️💙💛💚💜

作詞:松井洋平

作曲・編曲:山口朗彦

 相変わらずイントロでブチ上がる。上昇するシンセとリズム、印象に残る二拍三連の後、1小節だけインストが鳴りを潜め、ポップな破裂音でボーカルパートが登場する。この1小節の静音の間に「パシフィコー!」と幻聴が聞こえる。ユメノコドウツアーBlu-layを参照されたし。

 とことん明るい調子で、DearDreamらしいノリで進んでゆく。Bメロ前の上昇するシンセ音に呼応するのがサビ前の一度上がってから下降するシンセ音だ。さらにサビでは転調し、マイナーな響きに変わる。

 これまでの山口さん作楽曲とは一味違う。ダブステップを思わせるブロークンな音色が少ない代わりに、どことなく切なさを感じるようなメロディーをも力強く見せるという楽曲だ。

 

 そしてA〜Bメロの歌詞には、ある仕掛けが組み込まれている。

 ドリフェス!をよくご存知の諸氏ならば聴いてすぐにピンとくるだろうから、今更な話となってしまうが解説させてほしい。

純粋な想いだけが、

ささき「じゅん」や

いつかきっと叶うってこと

かたぎり「いつ」き

地図が心にあること

さわむら「ちづ」る

信じさせてくれた仲間

おいかわ「しん」

奏でるのは絆ってメッセージ

あまみや「かなで」

真っ先に贈りたいよ

おおた「まさき」

顔を上げて、前を向いて

まさき「かお」る

想像なんてできないDreaming Stage

いしはら「そう」ま

ケンカしたって

とみた「けん」たろう

託し合うのは

みぞぐち「たく」や

と、メンバーの名前と同じ音が歌詞に使用されているのである。

 2次元の5人分だけでなく、2番に3次元の5人の名前も使われていることが、全くドリフェス!らしくてたまらない。

 この部分だけではなく、全ての歌詞一言一句が、これからのドリフェス!が進んでいく道を表しているように思う。

 「何度も笑顔に会いにいく」「運命を変えるエール」「一緒に叶える夢は現実に」

答えなんてまだいらない、ここから始まる

ホントウの Dream!

 ドリフェス!の楽曲は応援歌だ。

 自分はどうしたいのか、自分はどうするのか。できるかできないか、ではなく、やってみる価値、些細な日々を積み上げることの大切さ、なんだって楽しむ気持ちで挑むこと、誰もひとりではないと勇気づけ、今日の活力にするのだ。

 

 そしてなにより、3次元のMV、素晴らしい。

若くてお顔の綺麗な男性が楽しそうにしている映像が嫌いな人なんか

この世におらーーーーーーーん!!!!!!!

見てくださーーーーーーーい!!!!!!!


DearDream / Real Dream!  Music Video

Real Dream!

Real Dream!

  • DearDream
  • アニメ
  • ¥250


ドリフェス! /DearDream 1st LIVE TOUR 2018「ユメノコドウ」LIVE Blu-ray





あわせて読みたい参考記事等

lmlmlvm.hatenadiary.com

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togetter.com

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以下、随時更新します。



2話



3話 〈Future Voyager〉

作詞:松井洋平

作曲・編曲:野崎心平



4話



5話 〈Symmetric love〉

作詞:結城アイラ

作曲:Shogo早川博隆

編曲:早川博隆・林武蔵





6話 〈You are my RIVAL〉

作詞:結城アイラ

作曲・編曲:no_my





7話 〈Word!〉

作詞:結城アイラ

作曲・編曲:伊藤賢





8話 〈ユメノコドウ〉

作詞:結城アイラ 作曲:矢鴇つかさ(Arte Refact) 編曲:酒井拓也(Arte Refact)





9話 〈Whole New World〉

作詞:松井洋平 作曲・編曲:本多友紀(Arte Refact)



10話



11話 〈Chivalric Romance〉

作詞:松井洋平 作曲:小高光太郎UiNA 編曲:小高光太郎 歌:日高なな緒(保住有哉), 稲増秋臣(新 祐樹), 黍野宗二(岩中睦樹) from ANSwer





11話 〈ALL FOR SMILE!!!!!〉

作詞:松井洋平 作曲・編曲:EFFY





12話(総集編) PLEASURE FLAG ARRIVAL グローリーストーリー 2032 Symmetric love You are my RIVAL ユメノコドウ Future Voyager 君はミ・アモール Real Dream! Whole New World ALL FOR SMILE!!!!!